ブログ
2026年04月
2026.04.22
第20回 PEI・PPSUを毎日出荷する日常。医療現場の「絶対的な信頼」を支える小さな部品たち
【医療・精密機器の設計者様へ】
15cm以下の「小さな巨人」。毎日出荷されるスーパーエンプラ部品の舞台裏
こんにちは。有限会社会津ゴム工業です。
弊社の出荷場では、毎日欠かさず梱包され、全国の医療機器メーカー様へと旅立っていく製品があります。 それは、PEEK(ピーク)、PEI(ウルテム)、レーデルR(PPSU)といった、いわゆる「スーパーエンプラ」製のパーツです。
これらに共通する最大のミッション。それは、医療現場で欠かせない「オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)」への耐性です。
120℃を超える高温、そして高圧。並のプラスチックでは変形や劣化を起こしてしまう過酷な環境下で、繰り返し使われても精度を維持し続けること。その「当たり前」の信頼性が求められる場所に、弊社の部品が採用されています。
■ 多岐にわたる「小さく、強い」部品たち 弊社が手がける医療系部品の多くは、「15センチ角以下」の比較的小さなサイズです。 しかし、その役割は非常に重要です。
ハウジング形状: 医師が手に取って操作するデバイスの外装。持ちやすさ、滑りにくさに加え、 頻繁な滅菌に耐えうるタフさが求められます。
継手(つぎて)部品: 輸液やガスが通るホースの内部で使用されるパーツ。微細な形状ながら、 絶対に漏れや破損が許されない精密さが命です。
無影灯ハンドル: 手術室を照らすライトの操作部。常に清潔を保つ必要があるため、 高温耐性に優れたレーデルRなどの素材が活躍します。
■ なぜ「毎日出荷」できるのか? スーパーエンプラは非常に高性能な反面、成形時の温度管理や条件出しが極めてシビアです。特に小さな部品になればなるほど、わずかな狂いが製品の命取りになります。
弊社が毎日これらの素材を扱い、安定して出荷し続けられているのは、長年の経験に基づく「成形ノウハウ」があるからです。 「図面はあるけれど、どの素材がオートクレーブに最適かわからない」 「今の金属部品を、軽量化のために樹脂化したい」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。 日々、医療現場の最前線を支える部品を送り出している私たちが、 知恵を絞って解決策をご提案します。
2026.04.17
第19回【小ロットの哲学】「たった50個」を大切にする理由。在庫を抱えないものづくりのススメ
こんにちは、会津ゴムです。
「少量生産」が単なるわがままではなく、経営的なメリットであることを説きます。
「50個、100個といった小ロットだと、単価が高くなってしまうのでは?」 確かに、1万個作る場合に比べれば単価は上がります。 しかし、視点を変えてみてください。
「使わない在庫を数年抱え続けるコスト」や「仕様変更で廃棄になるリスク」を考えれば、必要な時に、必要な分だけ、高品質なものを作るほうが、 結果的にトータルコストを抑えられるケースが非常に多いのです。
会津ゴム工業は、あえて「小ロット,中ロット」に特化しています。 それは、お客様の無駄を省き、試行錯誤のスピードを最大限に高めていただきたいと考えているからです。「少量すぎて気が引ける」なんて思わず、まずはその50個の話を聞かせてください。
もちろん50個以下の数量でも大歓迎です!
2026.04.17
第18回【品質の正体】お客様からいただいた「ありがとう」の重み
こんにちは、会津ゴムです。
今回はこの仕事の喜びを勝手ながらお伝えさせていただきます。
私たちが一番嬉しい言葉。それは「品質」への信頼をいただいたとき
会津さんに任せておけば安心だね」 「この品質で納品してくれて、本当に助かった。ありがとう」
これまでブログでご紹介してきた「下穴の微調整」や「素材の適正化」などは、すべてこの言葉をいただくためのプロセスです。
私たちの仕事は、単にモノを届けることではありません。 「図面通りの寸法か?」という数値上の合格はもちろんのこと、その先にある**「現場でストレスなく組み立てられるか?」「長く使ってもトラブルが起きないか?」**という、数値化しにくい満足度を追求しています。
「品質に関するありがとう」 その言葉をいただくたびに、私たちはまた次の難題に挑戦する勇気をもらっています。これからも、一つひとつのご依頼に誠実に向き合い、お客様の「最高のパートナー」であり続けたいと思います。
2026.04.17
第17回「図面通りなのに組み立てられない?」設計と現場のギャップを埋める
こんにちは、会津ゴムです。
「図面通りにできているはずなのに、なぜか組み立てがスムーズにいかない……」 ものづくりの現場では、そんな不思議な現象が起こることがあります。
原因の多くは、ゴムやプラスチック特有の「逃げ」や「膨らみ」にあります。金属と違い、柔らかい素材は締め付けや温度で微妙に形を変えるからです。
私たちは、図面をいただいた段階で「この形状だと、ここに負荷がかかって変形するかも」といった予測を立てます。 「図面を形にする」のは当たり前。その一歩先、**「現場でストレスなく組み立てられる製品」**にするための微調整をご提案すること。これが、会津ゴム工業が大切にしている「目利き」の技術です。
2026.04.10
第16回「一番良い素材」が「正解」とは限らない。コストと性能のベストバランスを見極める
どうもこんにちは。
「とにかく熱に強いフッ素ゴム(FKM)で」 そうご依頼をいただくことがあります。 もちろんFKMは非常に優秀な素材ですが、価格もそれなりに高価です。
ある時、詳しく使用環境を伺ってみると、実際にはそこまでの耐熱性は必要ないことが分かりました。 そこで私たちがご提案したのは、耐油性に優れコストも抑えられる「NBR(ニトリルゴム)」への変更です。
また、**「金属部品を樹脂に置き換える」**ことで、大幅なコストダウンと軽量化を同時に実現した事例もあります。
私たちは、言われた通りの素材で納品するだけではありません。 「本当はどこまで性能が必要か?」を一緒に考え、 時にはあえてグレードを下げる(適正化する)ことで、お客様の利益に貢献する。これも会津ゴム工業の大切な役割だと考えています
- 1 / 1

